人間のあるべき姿の探索

思索・人形・エンジニアリング

経過

関東に帰ってきてから一ヶ月ほど経ったけど,未だに関東にいる感覚が戻っておらず,自分が何をしているのか分からない.久しぶりに実家に帰ってきて,親に食事を作っていただいたり布団の質が上がっていたり,実家のような安心感を覚えることがあり,その点では帰ってきた感じがする.

しかし,今まで友人がほとんどいない環境で研究と生活以外の物事に時間を使えなかった頃から,何か変わったかと言われると大まかにはそれくらいである.休日は元々家にこもって本を読んだりボウっとしていたが,寧ろ平日も家から出なくなった分以前より生活環境は悪化しているかもしれない.*1

みんなもそうかもしれないが,日々の情報量が格段に減っている気がする.同じ日々を過ごしていると感覚が狂ってくる.

まず,以前について

8ヶ月ほど関西にいた.卒業研究の為にしばらく集中できる環境に身を置くことと,研究について学び自分が何をするべきか考えることを目的に,引っ越した上で忙しい日々を過ごしていた.

一人暮らしによって,生活の全てが自分の責任になり,全てを掌握できることがとても自由でよかった.要するに,食生活が悪化した.生活に関しては,夜以外はほぼ家にいなかったので語ることはあまりない.*2

基本的に家と会社の往復で研究関連の物事しかしていなかったので,講義・研究・趣味・など様々なことに追われていた日々と比べると比較的単調だった.少しずつでも物事が進んでいくので,単調とはいえ退屈なわけでもなかった.また,自分が何をしているか考えるほどの余裕もなかったので,その辺りに悩まなかった.

ここ最近の生活を占めるもの

COVID-19

特に自分と同年代の学生については多くの人が同じ状況だと思うが,基本的に家にいる*3.オタクの皆さんは家にいるのが得意なので楽しい日々を送っているかもしれないが,割りかししんどくなってきた.

よく考えたら似たような生活が9ヶ月ほど続いていた.関西にいた頃は外に出られていたという違いがあったが,関東に戻ったら友人にたくさん会おうと思っていた矢先に会えなくなってしまったので,仕方ないとはいえ長めにこの生活をしている感じがあり,確かにしんどいなと納得した*4

研究

研究は二つやることがあって,一つは修論に向けた新しいテーマを考えること,そしてもう一つは卒業研究についてである.

まず,新しいテーマについては全く新しいものを考えていた.というのも,卒業研究は早い段階でテーマを決める必要があったことも含め,自分でテーマを決めなかった.一年間の学部生活の中で練っていこうと考えていた(そもそも大学院で研究を続けるべきなのかどうかも考える対象だった).ここ最近はやりたいことを調べていて,ついこの前相談したところ,痛いところを突かれて敗北した.とても納得はしているが,自分がやりたいことはなんなんだろうと考えすぎて,少しナーバスになっている.

そして,卒業研究については学会に向けて書き直している.しかし卒論の時期に忙しすぎてあまり深く構成できていなかったことと僕が人に伝わるものを作るのが苦手なことによって非常に時間がかかっている.これは単純に僕の能力の至らない部分が大きいと自覚しているが,まぁ辛い.

その他

その他があまりない,要するに上の要素で生活がほぼ完結している.その要素の少なさが辛さに直結している面もある.娯楽が非常に消費的なものばかりで,活動的なものは制限されているか気が乗らなくなってしまっている.久しぶりに家から出たらそれだけで目や肌に入ってくる情報量が多くて驚いてしまった.目の前にものがあると「草!」,「建物!」と声に出してしまうことがよくあるが,葉っぱがあったり,その葉っぱが黄色いことの情報量がとても多い.そんなわけで家から適度に出た方が精神衛生上良いが,魁!!男塾グラップラー刃牙は是非履修してほしい.

 

瑣末ごととして,無生物が増えた.Qooboはとても良くて,物事に集中しているときにわざわざ擦り寄ってこないし,逆にQooboに気を取られるような状態は集中できていないので休憩を挟む目安にもなる*5.撫でるとそれに応じて尻尾をふるが,ほぼ焚き火になっていて,撫でながら尻尾の動きを眺めるだけで時間が溶ける.

そして右にいるウサギは耳が動くが,9Vのアルカリ電池一つではサーボに十分な電力が供給されないのだが,持ち運びできる電源を持ち合わせてない為PCかコンセントに挿す必要があり,要するに面倒なのであまり動かす機会はない.

真ん中の子は胴体を実装したら手足をぶらぶらさせてみようと考えていたが,時間がかかりそうなので生きてるうちになんとかしたい.人間には無生物を動かしたい根源的な欲求が存在するが,生物としての時間を消費して無生物を動かす為の方法を考えるのは効率が悪いので,死んだらそれと引き換えに動き始めて欲しい.

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自室無生物界隈

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:主に精神的な面で

*2:夜中にドアをノックされ,応答したら英語で話しかけられてびっくりした記憶がある.

*3:そうではない人が多くいるのも承知しているが,少なくとも同じ状況の人も多い.

*4:3月末に関東に帰った時と4月初めに学生証配布があったので大学の人間には少しだけ会っている.

*5:まぁ休憩しないが…