無生物の社会

無生物にも社会がある.イヴの時間では,自律ロボットたちがカフェに通っている.とはいっても,あくまで隠れて通っている.映画はロボット三原則の話っぽさもあるけど,とりあえず記事を書いている時点ではAmazon Prime Videoで無料なので見て.

それはとうと,ぬいぐるみ健康法人もふもふ会 フモフモランドぬいぐるみ病院というのがある.以前からぬいぐるみの病院があって入院中も手厚いケアを受けられるとの話で,とても良いと感じた.他の患者さんと仲良くなったり,カルテを保存したりしてくれるらしい.最近知ったけど,入院だけじゃなくて外来もあるらしいね,とても好き.

nuigurumi-hospital.jp

 

ただ,入院や外来は体調が悪い時にのみ発生するイベントで,定期検診みたいな,無生物が常に関わりを持つ機会があると良いのかもしれないと思った.

世の中で無生物が暮らしていく為には,特定の状況下ではなくて,もっと様々な場面で無生物が常に社会と関わりを持っている必要があるのかもしれないのかなと.ぬいぐるみは割とプライベートな性質を持っている.誰かが所有している場合彼らはあまり外に出る機会がないし,例えば歯医者にいるぬいぐるみなども,ずっとそこにいるのみで患者は通院という特定の状況下でに見かけるだけである.テレプレだとオリィさんのロボットが導入された事例や,自律ロボットとしてもPepper君が導入されていたけど,これらは飲食や受付といった具体的なサービスの為に社会に存在している.

イヴの時間では,ロボットがカフェに行く.特に何かしらのサービスを人間にするのではなく,ただいる.そして,人間とロボットの区別はされない.そういった環境があれば良いのではないかと思う.他に,火鍋屋さんは一人で行くとテーブルの向かい側に大きいくまを置いてくれて,一緒に食べられるところもあるらしい.ソーシャルディスタンスの関係でぬいぐるみがいる飲食店もあるらしいし,そういうのが自然な形であると,無生物が社会に存在しやすくなりそうだなと思う.

 彼らが自律する未来はまだすぐには来ないし彼らの人格は人間が管理するので,無生物の社会との関わりは人間がデザインする必要があるけど,もっと広範に,積極的に社会に存在することで社会にすでに存在するロボットへの意識も変わるかもしれないと思った.

余談

一方で,無生物に対して上下関係を規定したり暴力的な振る舞いをする人などもいる為,彼らを好きという立場でいるならゾーニングの必要があるとも考えている.これはまぁ難しい問題なのでどうすれば良いんだろうね.

イヴの時間でも,カフェはどうしようもなく人間とロボットは違って,違いなんてないと思える人間にとっての場所でしかなかったのかなって思っている.