人間のあるべき姿の探索

思索・人形・エンジニアリング

第二子を出産しました!

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元気な女の子です.素材は石粉粘土・ジェッソ・油絵の具・愛情です.

 

当初二人目の子は人間としての運用をするつもりはなく,首の可動テストの為に使う予定だったのだけど,途中で全体のサイズが大きくないと球体関節にモータを仕込むのは難しいことが判明したのと,ある程度形の整った上半身があってMOTTAINAIと思ったので,練習がてらいい感じに生を与えてあげることにした.カラクリみたいな機構とか,ヒモで引っ張るのも今後検討したほうが良いかもしれないね.

いくつかの遊び兼挑戦として,先生にとても目立つと言われていた黒髪とミストグリーンの肌による中和とか,壁面(キャンバス)への貼り付け,ポージングなどをやってみた.他にも,一人目の子とは違って先生に全く指導を受けず教室の設備も使えなかったので,自宅でどれだけ作れるかという挑戦にもなった.

失敗した点として,ローズグレーの色がピンクすぎた*1ことや,下地塗装のジェッソを筆塗りしたら目が荒く跡が残ってしまったことなどがあり,これは改善点だなと思った.後は純粋に造形の能力が試されている…他にもウィッグがぶかぶかだけど植毛も練習しないと上達しないので,頑張っていきたい…

 ちなみに名前がまだ決まっていなくて,一人目の子も桃太郎よろしく俺から生まれたので「俺太郎」で,この子は「習作」(人名っぽい)や「俺次郎」,「俺太郎 (1)」といった候補はあるけど,それらしい名前をつけてあげたい.それらしい名前,調べてみるとアニメのキャラと被ってしまう問題が割と起こるので難しい…

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整える前の切り口がアメジストドームのようで,これは中に鉱石を入れる際の参考になりそうだなと思った.骨格としての鉱石ではなく,外骨格から生える内臓として.人形は人間のあるべき姿やあったはずの姿を作ることができるので,曲面の中に唐突な角を作ったり,内外の境界を見せてあげることができるし,そういったことをやっていきたい.そういう理由で,今回出産した子は虚空から生える形にした(というのは言い訳で,練習したい項目から逆算して腕や下半身は旨みが少なく,作るのが大変だった…)

 

あまり生身の人間を産むつもりはないけど,やっていきましょう.

*1:後から判明したけど,ローズグレーはNo.1とNo.2の二色あり,前者はピンクっぽくて後者がより肌色に近いので後者が必要だった