人間のあるべき姿の探索

思索・人形・エンジニアリング

アノマロカリ寿司マイクロビキニ部

思索と議論を重ねているうちに次第に意味不明な方向に概念が成長してしまったのでその系譜を辿ります。

寿司

皆さん、寿司をご存じでしょうか?ご飯の上に主には海産物を乗せた食べ物で、昔から日本では親しまれています。そのネタとしては、マグロやイカ、タコといった海の生き物から卵焼きといったそれ以外の食べ物、最近ではハンバーグなど多様な食べ物がその上に乗っています。ただ上にネタを乗せるだけではなく、巻物やカリフォルニアロールといったその他の形態の食べ物も寿司として認識されている食べ物があります。このように、形態やネタを問わず様々な寿司があり、また人によって好きな寿司ネタが異なる為好きな寿司ネタの話は話題に困ったときにとりあえず話せる程度には一般的な話題かと思います。

寿司、といった時に一般的に思い浮かべるのは現存する生き物がほとんどだと思いますが、どうやらアノマロカリ寿司という概念が存在するらしく、イラストも結構あるみたいです。可食部はどこか?と気になりますが、似たような生物としてオオグソクムシを食べた際は中身はなく外骨格ごと食べてエビの殻だけ食べている気持ちになったことを覚えています。五億年前なので推測の域を出ませんが、オオグソクムシのことを考慮すると、アノマロカリスは素揚げでそのままシャリに乗せて食べるのがカンブリア紀当時としては一般的だったのではないかと推測します。

マイクロビキニ

話は変わって、マイクロビキニ部についてご存じでしょうか?知らない方は是非調べないでください。これは様々なキャラクターにマイクロビキニを着せたイラストを投稿したり写真を撮るといったコンテンツの愛で方の一つですが、一般的なイメージとは異なり女性以外のキャラクターにマイクロビキニを着せたものにスポットが当たることがしばしばあります。一大分野として名を馳せているのはコックカワサキマイクロビキニ部で、彼のソーセージのようなムチムチとしたオレンジの肌はぷりぷりとしてマイクロビキニのひもが食い込むさまがピッタリで、マイクロビキニ映えするという世間一般の共通認識が垣間見えます。他にも遊戯王に登場する「黄金卿エルドリッチ」というモンスターは没落貴族のゾンビでその見た目は黄金に輝く鎧ですが、こちらにもマイクロビキニを着せたいという人は一定数いるみたいです(残念ながらイラストはほとんど投稿されていませんでした)。このように、マイクロビキニを着せたい概念というのは別に女性に限らないのです。

寿司マイクロビキニ

これまでの背景をもとに、本題についての議論に移ります。

寿司マイクロビキニ部をご存じでしょうか?私が考え付いたときには他に提唱されている方を見つけられなかったので、たぶんご存じではないと思います。寿司ネタ論争というのは単に味だけではなく、その寿司ネタが持つ何かしらのイメージがあります。それをマイクロビキニという試金石を通して概念を解体し、背後に存在するイメージ・本質を見出す試み行う人々を「寿司マイクロビキニ部」と呼びます。呼んでいるのは私だけです。

具体的に、マイクロビキニを着せたい寿司はどういったネタなのでしょうか?議論の中で上がったものとして、まずは赤エビがあります。赤エビはそのぷりぷりとしたBodyがマイクロビキニに合いそうという直観と共に、エビという生き物が殻という服を脱ぎ捨てた生身の肉体にマイクロビキニを着せることが正に着衣のメタファとなる論理的な整合性の美しさが存在します。他にも、トロサーモンは子供にとっての寿司の王者たるサーモンと立ち位置を比較され軋轢に苦しむ姿が落ち目のグラビアアイドルを想像させ、その立場や性格からマイクロビキニを着ることが想像されます。また、甘えびはジュニアアイドルの雰囲気を感じさせ、マイクロビキニを着せるのは憚られるという意見もあります。このようにマイクロビキニ寿司は意外と奥が深いのです。

アノマロカリ寿司マイクロビキニ

ここで一つの視点が生じます。実際に寿司にマイクロビキニを着せる時にはどこにブラが来てどこにパンツが来て、どのようにそのBodyを包むのでしょうか?その答えとなるのがアノマロカリスではないかと、私は考えています。上述のオオグソクムシの例からアノマロカリスが素揚げ及び同等の殻をもった状態でシャリに乗って寿司ネタとしてマイクロビキニの前に立ち現れると、そのBodyは節足動物故に甲羅がいくつかの節目によって分かれていて、目の前でアノマロカリスマイクロビキニを手に取り来てみると紐がその節目に沿うように綺麗に食い込みます。そして甲羅の微妙なふくらみをブラが包み込み、過不足のないマイクロビキニを着こなしたアノマロカリスの寿司が完成するのです。外骨格かつふくらみのありそれを分かつ節目もある肉体、正にマイクロビキニのために生まれてきた寿司ネタと言っても過言ではありません。

こうしてこれまでの議論を踏まえて出てきた概念が「アノマロカリ寿司マイクロビキニ部」なのです。

終わりに

アノマロカリ寿司マイクロビキニ部万歳!