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ゲーミングキンタマを光らせる

概要

世の中には金曜日になるとキンタマが発光することで曜日を認識する文化が存在する.しかし,金曜日にのみ発光する場合金曜日以外の曜日を認識することはできない.本記事では,キンタマの発光を前提に,その発光色を変えることで金曜日以外の曜日も認識することを提案する.その上で,配色及びキンタマの発光による問題点についても議論する.

背景

人間はしばしば曜日感覚を喪失してしまう.ここ数ヶ月COVID19の影響で家にいる人も多いが,ずっと家にいると曜日感覚が薄れてしまうものである.出勤していても,単調な日々や忙しい日々が続くことでその日が何曜日か認識することが難しくなってしまうことがある.そして最後には今日が何曜日か思い出せなくなる.

 曜日の認識ができなくなることで,生活において様々な問題が生じる.最も日常的な問題として,生ゴミを捨てる曜日を逃すことが挙げられる.社会的な面でも,定例ミーティングの曜日を間違えてミーティングに欠席してしまうといった予定通りに物事を実行し忘れるミスの発生にも繋がる.曜日の認識の喪失は現代社会で生活する人間にとって対処すべき問題である.

 曜日感覚が薄れた人々はキンタマの発光によって曜日を認識する.#キンタマキラキラ金曜日 にみられるように,金曜日になると人々のキンタマが発光する*1.金曜日は華金プレミアムフライデーといったその曜日を表す名詞がいくつかあるが,キンタマは人類の約半分が持ち,平均して1つのキンタマを持つ為,汎用的なデバイスだと考えられる.

 しかし,キンタマが金曜日にしか発光しないとそれ以外の曜日に今何曜日か思い出すことができない為,曜日によってキンタマの発光色を変えることを検討する.最低7色を各曜日に1つずつ割り当てることでその日が何曜日か把握することが可能になると考えられ,更に詳細な色の設定により時刻の認識を試みる.

目次

キンタマを1677万色に光らせる方法

人体にキンタマを認識させる

人間はコンピュータである*2が,キンタマはデバイスである為,まずはキンタマを人体に認識させる必要がある.今後発光させる色を変更することも考えると,デバイスLinuxMacOS辺りが良いと思われるが,もちろん人間はLinuxMacOSで動いているはずはないので,デュアルブートを行う.参考までにWindowsにおけるデュアルブートの方法を以下に記載する.この辺りはパソコンに詳しい人間なら問題ないだろうと思われるが,USBに一度OSを入れてマシンに挿し,再起動時にUSBに入れたOSを起動して設定を行うことで認識させることができる*3.これ以降はデュアルブートしたUbuntu18.04環境を想定する.また,人間としての本質を損なうことを気にしなければ脳をUbuntuで書き潰しても良い.

www.pc-koubou.jp

  次に,キンタマを人体に装着する.デフォルトのキンタマが装着されている人もいるが,1677万色で光るタイプではない場合やそもそも装着されていない人はまずAmazonで購入して手術で装着する必要がある*4

 コマンドラインを開いて $ sudo lshw と打つことでハードウェア情報が表示される.ここで購入したキンタマが表示されていない場合は「キンタマ 認識されない」などで検索すると恐らく対処法が出てくる.注意点として,デバイスごとにその辺りの方法が異なるので,自分の購入した型番で検索する必要がある.

キンタマの色を自動で変更する

 USB接続の場合,キンタマバイスに関する情報は/dev/ttys[番号]辺りに記載される.このファイルを変更することで光る色を変えることができる.以下に疑似コードを記載する.また,発光色の変更はデバイスによって方法が異なる為,適宜検索してほしい.以下ではスペース区切りの場合の例を紹介する.

 典型的に画像は基本的にrgbの3つの要素からなり,それぞれ0~255の値を持つ.0が暗く255が明るい為,(255, 0, 0)なら赤色で(0, 255, 0)なら緑色である.複合することも可能で(0, 255, 255)なら青と緑で黄色になるし,(255,255,255)は白になる.ちなみに,ゲーミング(任意)が1780万色と言われるのはこの色の組み合わせの総当たり256^3=16777216を意味している.

 色の自動変更の具体的な方法として,cronを用いて毎日0時に色を変更するコマンドを定期実行するスクリプトを起動する.また,この時間感覚を変更することで,毎時毎分色を変更することも可能になる.

ソースコードは少しみづらいが,それほど長くないのでそのまま記載する.

--- set_color.sh --- 色を指定する

#!/bin/bash

day=$(date "+%u") # 0~6, from Mon. to Sun.

color=$(sed -n ${day}p colors.conf)

echo $color > /dev/ttys0 # write to kintama_device

---

--- colors.conf --- 曜日と色の対応づけのリスト,月曜日から始めて7行分書く

0 0 0

255 0 255

255 255 0 

---

あとは$ chmod 755 set_color.shで実行可能にした上で$ crontab -eを実行し, 0 0 * * * ./set_color.shと入力することで毎日0時0分に実行されるようになる.crontabの書式は以下を参照.0 * * * * date とすると毎時0分にdateコマンドが実行される.

www.server-memo.net

配色について

きれいな配色

ゲーミング(任意) といえば虹色に光らせたい,ということで7色に光らせる.虹色の要素の7色を基準にし,その間の色を補完することでいい感じになる.ちなみに,0~255の数値は16進数で2桁になるので,rgbでそれぞれ2桁ずつで6桁のコードになる.赤は#ff0000,黄色は#00ffffになる.

赤〜黄色に変化させる際,例えば2色補完するのであれば,85, 170は16進数でそれぞれ55とaaなので, 

#ff0000 -> #aa5555 -> #55aaaa -> #00ffff

と変えていく.とまぁいい感じにする.

1780万色の大部分が使われない気もするが,武器の組み合わせは無限大!みたいなゲームも大体最適解の1~5種類の武器の組み合わせしか使われなくなるので,そんなもんっぽい.

これが何に役立つかといえば,時間によってグラデーションをつけることで時間帯まで把握できる.もっと詳細にすれば大まかに時刻を知ることもできる.例えば金曜日0時に緑,土曜日0時に青とすれば,キンタマが黄色くなってきたから昼過ぎだなぁとわかる*5

ユニバーサルデザイン

これは言及していた方が良いと思われる.そもそもの目的として色から曜日感覚を思い出す必要があるので,より多くの人が色を識別できる必要がある.個人用のキンタマであればそこまで考慮する必要のない場合も考えられるが,ひとまずこの方針に従った方がより便利である.

tsutawarudesign.com

また,キンタマが単一色ではなくピクセルごとに色を指定できるタイプであれば,カラーパターンによってテクスチャを作ることで,配色によらない表現が可能になり,色の識別が難しくとも判別がしやすくなる*6

十分な画素数があれば最悪キンタマに”金曜日”と表示することもできる.

キンタマの発光による問題

 これは重要な指摘だが,キンタマを確認すると公然猥褻罪で捕まってしまう.そして,光っているので確認せずとも捕まる.光っているのだから仕方ないとは思うが,法律なので仕方がない*7.まず一つの方法として遮光タイプのパンツを履くことが求められる.これによって外部に光が漏れないようにする.その上で,人目につかないところで確認する必要がある.

しかし,人目につかないところにいけない状況もある.会議中にふと曜日を思い出したいときや出先で忘れることもある為,常に確認できる状態にする必要がある.まず,無線通信機能がついているタイプであればスマホに色の情報を送ることができる.

カメラなどのセンサを股間につけることで直接見ることなく色を確認することもできる.

そもそも人体にUbuntuを導入しているのでdateコマンドを叩いた方が早い.

もっと言うと,スマホには曜日が表示されているので,それを見た方が早い.

まとめ

キンタマは光らない.

*1:しない

*2:諸説あり

*3:人体は再起動しないので,これをやると人は死ぬ

*4:この辺りは詳しくないので割愛する

*5:他の方法として,空を見ればひと目でわかる

*6:その分パターンを覚えるコストはかかる為,準備は必要である

*7:法改正が求められるという意見もある