人間のあるべき姿の探索

思索・人形・エンジニアリング

遊戯王マスターデュエルを始めました

ランクマッチでプラチナTier1に到達しました.俺たちの満足はこれからだ!

そもそも遊戯王とは

遊戯王高橋和希原作の漫画で,主人公の武藤遊戯が古のパズルを完成させたことで昔のエジプトのファラオの人格が目覚め,彼の記憶を取り戻す物語です.今ではカードゲームで有名な作品ですが,最初の頃はカードゲーム以外のゲームが多く,お好み焼きの板で火薬入りの試験管でホッケーをしたり靴の中にサソリを入れて手を突っ込むゲームなどをして敗北した相手の精神を破壊していました.

その中で出てきたカードゲームが人気になって,実際に販売されて今に至ります.今でこそ魅力的でMADもたくさん作られているキャラの海馬も当時は世界に数枚しかないカードを手に入れるために汚いことをしたり主人公の祖父が持っているそのカードを破り捨てたり,デュエルに負けたら自殺すると言って100pダメージを受けるごとに一歩後退りするプレイングなどを行なっていました.

時代は流れ現代ですが,紙でプレイするだけではなく公式からPC・スマホアプリ・Switchでできるオンラインゲームが公開されたことで全世界の人と対戦できるようになりました(非公式でプレイできるシステムも一応ありました).

ゲームの特徴としてはターン制のゲームでモンスターで戦いながら相手のライフポイントを削るといったもので,いわゆるマナコストの概念が無く手札・フィールド・墓地の枚数によるアドバンテージが大きい部分を占めます.僕はデュエル・マスターズくらいしかルールを知りませんが,速攻・コントロールなどの区別がなくテンポではない点は結構違うのではないでしょうか.また,これによって1ターン目から使えるカードをフルで使え,初手で使えない制限を設けられたカードもほとんど無いため,先攻をとって相手を制圧することが推奨されています.例えば先攻だと手札が5枚ありますが,ターンが終わった時には手札が4枚くらい残っているのに盤面に相手を妨害するカードが3枚並んでいたりします.後攻の人は手札が6枚から始まりますが,3枚は妨害されるので残りの3枚でそれらを乗り越える必要があります.

また,1ターンが非常に長く10分くらい待つこともあり,このおかげでソリティアと呼ばれています.相手ターンに発動できるカードもありますが基本的には一人回しをするため壁打ちを見ることになるので苦行です.これを避けるために公式から「相手ターンに手札から発動できる誘発カード」が刷られ,これによって先攻を取られてもなんとか妨害ができるようになりました.それらのカードは高額で,そのイラストから「ゴキブリ」「幼女」と呼ばれていて最悪です.

また,オンラインゲームだと番外戦術が難しいことが特徴として挙げられます.紙では便所ワンキル/窃盗カウンターや4重スリーブ戦法などカードゲーム以外の戦法がいくつかあります.便所ワンキルは時間制限の設けられた大会において時間切れ直前まで便所に引きこもる先方で,窃盗カウンターは便所に引きこもった相手のカードを盗むことでデッキ枚数のレギュレーションを満たさない状態にすることです.4重スリーブはカードの束を分厚くすることでシャッフルを困難にし,相手のミスで束が崩れた時に「中身を確認するためにズルをした」とジャッジに報告する戦法です.しかしオンラインではこういったことは難しく,遅延行為などは一定時間所定の操作をしないと降参扱いになるなど,遊戯王プレイヤーの賢さを考慮したシステムになっています.また,バトルを行うと勝つと100p,負けると50pの報酬が得られるフェスが先日開催されましたが,ここでは1回勝つより2回負けた方が報酬を得るスピードが速いという理由で速攻自爆デッキが流行り,運営が勝った時の報酬を500pにするなどの応酬がありました.これはオンラインだと大きな問題では無いですが,昔同じようなシステムで先着順で報酬がもらえる大会が行われた時にはわざと降参して周回するため真面目にプレイしていた人が報酬を受け取れない事件などがありました(デュエル・マスターズでは似たシステムで行われた大会でも真面目に戦った上で速攻デッキで周回していたらしいので,違いを感じますね)

ちなみに番外戦術自体は原作や派生漫画でもたくさん行われていて,相手の心を読む,ビルの上にいる兄弟が相手の手札を見て伝える,リストバンドにカードを仕込む,相手のキーカードを海に投げ捨てる,実体化した神で攻撃してデュエルをせずに突破するなど色々ありました.本来デュエルに勝っていたはずの城之内くんも実体化した神の攻撃に耐えられず死んでしましました.

 

マスターデュエルの話

召喚シャドールでTier1に到達しました.少しだけドラグマも混ざっています.一時期天威デッキを使っていたのですが伸び悩んだ為,結局ランクマッチには対応力のあるシャドールを採用しました.以下がデッキレシピです.

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割と一般的な召喚シャドールですが,少し解説をします.

シャドールについて

シャドールは相手にEXデッキから特殊召喚されたモンスターがいるとデッキ融合ができる魔法カードとリバース・墓地に送られたときにそれぞれ別の効果を発動するメインデッキのモンスター,シャドールモンスター+各属性で融合する制圧や墓地肥やし効果を持った融合モンスターで構成されたテーマです.特にエルシャドール・ミドラーシュはお互いに一ターンに一度しかモンスターを特殊召喚できなくなるので,先攻でこれを立てることでリンク召喚・エクシーズ召喚辺りのいくつかのシステムを機能停止させることができます.後攻になった場合でも上述の融合を使うことで手札消費を抑えながらデッキから墓地に落としたモンスターの効果でアドバンテージを稼いで展開できます.

基本的にはミドラーシュで蓋をするか融合で返すテーマで,相手のアド稼ぎを防ぎつつ自分は1枚ずつ丁寧に稼いでいくテーマなので,一気に返されないようマストカウンターを見極める能力が必要です.その為,神の宣告やツインツイスターも1枚ずつ採用しています.後述する他のテーマについても,主にマストカウンターを止めるための妨害札を1枚増やす役割で採用されています.

枚数については,バックをわれるドラゴン,ドローで妨害札や更なる初動を引き込めるビースト,融合が来ない時の保険としてのヘッジホッグは2枚採用しています.エリアルは後で書きますが,アプカローネを出しやすくするためにウェンディとともに1枚ずつ採用しています.

召喚師について

出張テーマとして頻繁に採用されるテーマで,メインモンスターのアレイスターと各属性で融合する融合モンスターたちで構成されています.特に強いのがメルカバーで,1ターンに一度モンスター・魔法・罠の発動に対して同じ種類のカードを手札から捨てることで無効にしてそのカードを除外できます.これが手札消費1枚+召喚権で立ち,サーチカードもあるため初動5〜6枚で動けます.6属性+αの融合モンスターがいますが,基本的にはメルカバーと融合モンスターを素材にするアウゴエイデスのみが使用されて,運が良ければ相手のカードを吸えます.

また,相性としてシャドールが召喚権を使わずに融合できる点や墓地に落としたモンスターを融合素材に使える点から相性が良い上,同じ融合テーマでシャドール融合モンスターの融合のためにアレイスターでサーチした融合カードを使用できる為,初動を増やしてくれる働きもします.

ドラグマについて

正直最近のカードなので理解して無いですが,出張として使用されるのがエクレシア(ご飯をたくさん食べるタイプと設定画に描かれたことで有名なカード)とバニッシュメント,フルドリリスです.エクレシアは妨害効果を持った2種類のカードをサーチできる為,妨害を1つ増やす働きをします.また,光属性なのでシャドールにおいてアド稼ぎのために真っ先に立てたいミドラーシュの素材になります.また,バニッシュメントはEXデッキからモンスターを出せなくなるデメリットがあり当初はこれが大きいと思っていましたが,基本的には自分が動けなくなるよりも相手が動けなくなる方が後々のアドバンテージに影響してくるので,採用した方が嬉しい場面が多いと感じています.特にシャドールは相手によっては1枚で展開できるような初動が少ないので,丁寧にアドバンテージを稼ぐ意識が重要です.(その点では相手の対面に合わせてマストカウンターを見極めつつ雑なプレイングをしないスキルは求められます(これは任意のデッキに当てはまります)).また,バニッシュメントはデメリットの代わりにアプカローネをEXデッキから直接落として,間接的に墓地・デッキのシャドールの効果を使うことができるため更にアドを稼げます.ヌトスを落として2面除去みたいな運用もありますが流石に枠がカツカツでした.

その他のポイント

まず,手札誘発はGとうららは採用しています.稼げるアドの量のボトルネックがターン1制限より手札の枚数となるシャドールにとって,手札が増えることはとにかく重要で,最悪1:1交換でも打てると嬉しいなと思います.また,素材にできるようシェキナーガを入れることで腐る場面を減らしています.うららも同様に,制圧盤面を組まれるとかなり辛いので,妨害はあった方が良いです.更に,PSYフレームは個人的にかなり重要で,先攻を取られた場合にG→うらら→γの流れで相手が回す確率を減らすことができます(墓穴が来たら泣きましょう).更にネフィリムの素材になり,特に腐る通常モンスターの方を墓地に落として置けるのはでかいです.最初のターン以外はあまり使う場面がないので,基本的に素材になります.余るのでルークの素材で除外しても問題ないです.

次に,壊獣としてジズキエルを入れて相手の札を一枚潰せるようにしています.正直3枚程度妨害があるとこれ一枚では返せない時も多く諦めていますが,光属性だとネフィリムの弾になり腐りづらい点で入れやすいと感じています.攻撃力も低くミドラーシュの素材になるラディアンも採用候補でしたが,相手に投げた場合のリスクを考えた時にどうせネフィリムなら両方突破できるし闇属性はシャドール自体で割と稼げているので良いかなという判断をしました.かなり光属性の割合が多いデッキになっているので飽和してる感は否めません.

アノマリリスは刺さる対面が少ないですが,アプカローネを出したくない場面でエリアルを落とせる点で優秀でした.エリアルはとても優秀で,墓地に落とすとカードを3枚除外できます.これによって,死んだアレイスターを除外しつつ墓地の召喚魔術を起動,閃戦姫の魔法カードを枯らす,エルドリッチを除外するなど環境で役立つ場面も多く,2枚入れても良いくらいの働きをしてくれます.

超融合は吸える相手が地属性・光属性・融合・水属性・闇属性とある程度カバーできていますが,アド管理的に手札消費が厳しいデッキなので1枚だけにしています.ミラーでこれを引くとただ相手の盤面が壊滅するので最高です.

終わりに

みんなもルールとマナーを守って楽しくデュエル!