人間のあるべき姿の探索

思索・人形・エンジニアリング

人形の眼球にカメラを仕込む

人形になるぞ!

godiva-frappuccino.hatenablog.com

 人形に機構を仕込んで動かすと同時に、その動いた感覚のフィードバックとして、人間が頭にディスプレイを被ってカメラ映像を転送して映す試みをしています。

 とはいえ、眼球にカメラを仕込むのはかなり困難です。実は眼球のサイズは成人でも24mm~28mmほどです。そもそも絵を描いていると眼球が真球ではなく楕円状に感じてしまうこともあると思いますが、虹彩が膨らんでいる以外は基本的にきちんとゆがみのない球体の形をしていて、瞼に隠れている以外は意外と見たまんまのサイズ感で眼球があります。目頭と目じりの長さ分くらいが直径なんですよね。

 今回は眼球を設計するにあたり、40mmの眼球を作成しました。これについては、作りたい顔との兼ね合いもあり、リアルな顔というよりはデフォルメを効かせたまなざしを強く感じられる雰囲気を作りたかったからです。特に、目頭と目じりの距離をとる場合は伏し目がちであっても眼球の直径は大きくなります。この場合大部分が瞼裏に隠れることになります。

 40mmの眼球を用意したところで、次はカメラです。USB接続のWebカメラを探したのですが、会議用のWebカメラを探してみると、安価なものはあるのですが、レンズ周辺が平らになっており、眼球にはめ込むことができません。眼球の露出部は最低限半球状になる為、レンズ部分が飛び出したものを探す必要があります。

 Amazonで評価平均2.3辺りをさまようと見つかりました。両方とも購入したのですが、超小型のものは逆に虹彩周辺にレンズを固定するのが難しく、眼球サイズに近いものを採用しました。

 とりあえず、ローポリゴンでカメラをモデリングして、半球にはめ込む想定をしていきます。そして、それを固定する部品を考えます。とりあえず半球に近い形の眼球は簡単に用意して、そこにはめ込みます。そして、眼窩パーツを作って、隙間にこれらを挟むような仕組みにします。モデルはできたので印刷していきます。

 できました。とりあえず眼球が入りましたね。ちなみに、一般的に販売されているドールアイは60cmドール用か大きくても80cmドール用が一般的で、大きくても16~20mm程です。小さい子に関しては30cmドールに6,8mm程度のアイをいれることもあるのですが、40mmのアイは見つけようがありませんでした。その為、眼球はレジンを使用して虹彩を作り、カメラがない側が自然になるようにしています。眼球を量産できるようになったので、カメラを眼球に仕込めなくなった場合も両方とも自作のアイを仕込むことができるようになりました。